id:yasuyuki-kobeの"福田川新報"

招待されたから作ってやったぜ。文句あっか?

浮かんでは消える我が思い・・・・認知療法のために

最近、小さなメモ帳を買って携帯している。

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仕事場の作業着のポケットにも入れられるし、私用の外出時でも簡単に持って行ける。お買い物メモにも使えるし便利だ。そして、この記事のような日記のネタ帳にもなるのである。それ以上に、頭の中で浮かんでは流れ消えていく色々な考えや気持ちを書き留める事ができる。それにはこの小さなメモが大変便利だ。実際、思いや感じた事を外に出す事によって、頭が軽くなった気分がする。ちょっとしたカウンセリングですね。

自分の生活の中に、認知療法を取り入れてみたくてこのメモを買った。自分の思いや気持ちを、気が向いた時に(それも楽に)書き留めるのが認知療法の第一歩だ。

認知療法には「考え」(自動思考)を言語化していく作業があるが、そう思うと「文字」というものの偉大さが分かる。単に言葉にするだけでなく、文字にする事で自分自身で再確認できる事が認知療法で重要だからだ。

文字を得る事で、人間の暗記力はむしろ損なわれた。古事記は元々稗田阿礼が暗記していたもの。どこの世界でも古代には民族の物語を代々口伝で語り継ぐ人達がいた。今や、物語を丸々暗唱できる人などいない。つまり大切な能力を失ったのかも知れない。でも、その代わりに人類は遠くの人にメッセージを伝える手段を、そして時を越えて記録を残す手段を得たのだ。
文字あればこその認知療法だと痛感する。

ところで行動療法においては、その瞬間に出てきた「考え」(自動思考)を捉える事が大切なのだが、世の中には感情ばかりが出過ぎて「考え」が出にくい・捉えにくい人も多い。そういう人はどうしたらいいのだろう?それは今後の検討課題という事で。